滅菌

まず当院の院内感染防止対策の特徴としては、患者さんごとに使い捨てることができる製品を可能な限り使っていることです。
そして、どうしても使い捨てにできない治療器具に関しては、滅菌(すべての微生物を死滅、除去する)を徹底して行っています。

◆滅菌の流れ

使用した歯科器材は滅菌ルームに返却します。
セメントなどの頑固な汚れは固まってしまうと取れなくなるので予め除去しておきます。

強アルカリ水を満たした超音波洗浄器で目に見えない汚れを落とし分解します。
アルカリの作用…器具に付着した血液・体液などのタンパク質や脂質を速やかに除去します。
次に、酸性作用のある薬液で細菌・ウイルスを殺します。

作用のある菌・ウイルス

「エイズ、B型肝炎、C型肝炎、ヘルペス等のウィルスやMRSA、インフルエンザ菌、緑膿菌、水虫、タムシ等の糸状菌、黄色ブドウ球菌、食中毒菌(O-157含)、カンジタ」

さらに高い洗浄能力を持った高圧洗浄機器を用い、スピーディーに除菌、洗浄します。

すべての器具を個別にパックすることで、準備段階で汚れてしまったりすることがなく、無菌状態のまま治療に使用できるので清潔です。

高圧蒸気滅菌機は、主に医科で使用されている機械で、大変優れた滅菌力を有しています。

一般の歯科医院でよく使われている滅菌器との大きな違いは真空ポンプにより滅菌器の中に真空をつくることにあります。
真空にする理由としては空気が残っていると気圧の違いで筒状の器具の内部に空気が残留してその部分が滅菌されないからなんです。
従来の滅菌器よりも、真空に近い状態を作り出すことにより、かなりの精度で滅菌をすることが可能となりました。

患者さんに使用する直前に開封します。